旅行記 <私と父のネパール旅行>
第1日目 成田 〜 バンコック 〜 デリー 〜 カトマンズ
成田集合。

私にとっては、生まれて始めての海外旅行。
まるで小学生の遠足に行くみたいに、午前2時に目が覚めてしまう。

旅の準備は、1998/12/08 パスポート取得に始まり、 一月余、「期待」と「不安」が交錯する。

さあー、成田に着いた。旅の始まりだ。
これから、10時間以上も飛行機に乗ってネパールに向かう。
何しろ、始めての海外旅行なので飛行機に乗るのもドキドキする。

母と妻が見送りにきてくれた。
見送り、出迎えのため成田には数回足を運んだが、 自分が中に入るのは始めて。
見送りの人に手を振るのも忘れて、さっさと先に進む。
旅行中に必要なタバコを買う。
1ケース1500円なり。
全日空 NH925便 ボーイング777型機。
バンコック空港にて
成田からタイのバンコックまで6時間30分。
幸いにして、この全日空便には喫煙席がある。 この喫煙席の窓側の席は、ジャンケンで決定された。 窓側に私、中央に父、そして通路側にツアー仲間の女性。 喫煙者は、二人かしら??。 父は、タバコを吸わないのに私に付き合わされる。

高度約10000m、速度時速800km。 順調な飛行だった。 ただただ、退屈で何もやる事なし。
座席にあるビデオにも飽き、ただただ「スカイマップ」を見ている。 800kmもの時速でありながら、景色は遅々として進まない。 始めての、機内食はまあまあの昼食であった。

初めての海外の地。 タイランド。
でも、ここは、タイのバンコックでありながらタイ国ではない。 すべての売り物は免税です。
いよいよ、インド・デリーに向かう。
全日空NH925便コックピット内
全日空 1999/01/25 成田発 NH925便 機長 様

   ・・・
  「父に、操縦室を見学させて頂けますか?」
   ・・・
                     東京都練馬区在住 小林 洋

このような手紙で本当に実現するとは思いませんでした。
しかし、まさに希望が叶いました。
私にとっては勿論始めてのこと、二十数回の海外旅行を経験している父にとっても、
始めてのこと。父が大きな驚きと喜びを持ってくれました。

バンコックに着く1時間ほど前に、スチュワーデスが、 そっと私に「今からご覧になりますか?」と聞く。
私は、「ヒマラヤが見える時間にお願いします。」 と答える。
しばらくして、「それでは、つぎの乗務員に引き継ぎます。」
私には、その意味がわかりませんでした。

バンッコック着陸、1時間半後、離陸。
驚きました。 乗務員が全員変わっているではありませんか!

デリーにだんだん近くなっても、なんの音沙汰もありません。 デリー到着の1時間ぐらい前には、あきらめました。
その直後、スチュワーデスが迎えにきました。 「どうぞ、こちらへ。」  やった!!
父にそのよしを伝えると、怪訝な顔をする。 父だけではなく、私もどうぞとのことでした。
さらに、カメラでの撮影も許可してもらいました。