エベレスト トレッキング  第6日目 2002/10/30
Tengboche(3867m)[缶180RS] 高度順応日
今日はタンボチェでの高度順応日です。
ここの標高は3867m、とっくに富士山の標高を越えています。広い台地になっており大きなお寺もありました。
とても眺めの良い所でエベレスト(8848m)・ロッツエ(8516m)・ヌプツエ(7879m)が目に前に見えます。 凄い迫力です。一日中これらを見ていてもあきません。
ビールを飲みながらのんびりとした休息日でした。
トレッキングの途中色々な国の人に出会いました。 日本人のトレッカーもいましたが、皆高齢な方たちでした。トレッキングは最低でも10日間を要します。 日本人は中々長期の休暇が取れないためでしょう。
ここタンボチェで初めて若い日本人の女性二人組みに会い、すぐに意気統合しました。 これからの日程もしばらく同じなので楽しみです。彼女達はポーター一人の三人、私と逆の元気の良い人たちです。
タンボチェ・ゴンパ 若い日本人の女性二人組みと
またまたトラブルとパプニング。
広い台地の小高い場所にある眺めの良いロッジに荷物を置き、ここに宿泊するとのことです。 合いかわらず何も相談はありません。
ダイニングルームで喫煙できるのか訊ねるとだめでした。 早速喫煙できるロッジを探しにガイドとポーターが出かけました。
この場所のロッジは皆禁煙とことです。 しかし、一軒だけ「客がいないのでタバコを吸っても良い」というのでそこに決めました。 小さなあまりきれいでないロッジでしたがしかたがありません。
着いた当日の晩は何の問題もおきず無事に過ごすことができました。高度順応日なのでもう一泊です。

一日山を眺めながらのんびりしていると、夕方外国人夫婦の客が入ってきました。
私は外のベンチでタバコを吸っていました。夕食時当然のことながら食堂でビールを飲みタバコを楽しんでいました。
すると、赤鬼みたいな顔をした大男の外国人が「うちの奥さんは咽喉が弱いのでタバコを止めて貰えないか」と私に言ってきました。 私は直ちに「NO」と答えました。
こんなやりとりが数分続いたのですが、言葉が良くわかりませんのでガイドにタッチしました。 一時間ぼど話をしていたようですが、彼らはロッジから出てゆきました。
ガイドが私の味方をしてくれたのです。

翌朝、朝食時に例の大男が突然私に近ずいてきて、 私のタバコの箱をわし掴みにし「そんなにタバコが好きなら食え」と言って私の口の中に入れたのです。 まったくの突然で驚きました。しかし、そんなことをされ私も黙ってはいられません。 つかみ合い寸前、ガイドとポータが割って入ってきて止めました。
大男はますます顔を赤くし、なにやら怒鳴りながら謝りもしないで大急ぎで出てゆきました。後で思うと本当に怖かった。